3P・個別スイッチ付電源タップの比較
あらゆるものが電化されている現代において、どのご家庭にもある製品の 1 つが電源タップです。
多種多様な製品がリリースされている中で、職場や一部のご家庭で求められているのが、アース付きの 3P プラグが分岐できる製品です。筆者の場合、オシロスコープを使う都合、作業机まわりの電源タップは全て 3P プラグ対応品で統一しています。
そして、3P プラグ対応かつ個別に通電の ON/OFF が可能なスイッチが設けられた製品となると、その数は非常に少なくなります。今回は、その中でも比較的入手しやすい 3 製品について比較していきたいと思います。
製品紹介
今回比較したのは、以下の 3 製品です。
- Sanwa Supply TAP-S28
- オーム電機 HS-T1259W
- Sanwa Supply TAP-S10N2-2
| 項目 | Sanwa Supply TAP-S28 | オーム電機 HS-T1259W | Sanwa Supply TAP-S10N2-2 |
| 差込み口数 | 6 (3P) | ||
| 個別スイッチ | 各 1 つ | 各 1 つ (AC アダプタ向け除く) | |
| ホコリ防止 | コンセントキャップ (3 個付属) | シャッター (全コンセント) | |
| プラグ形状 | 2P (スイング型) | 2P (L字型) | 2P (通常型) |
| ケーブル長 | 2 m | 1.8 m | 2 m (オプションで 5 m まで) |
| 定格容量 | 15A/125V (合計1500Wまで) | 1500 W 以内 | 15A/125V (合計1500Wまで) |
| ブレーカー | あり (リセットスイッチ付属) | あり (全体スイッチ付属) | |
| 壁掛け穴 | なし | あり | |
| 固定用磁石 | あり | なし | |
| 本体サイズ (WxLxH) | 303 x 71 x 30 mm | — | 308 x 64 x 25 mm |
| 重量 (実測) | 425 g | 250 g | 299 g |
| 価格 (Amazon) | 3,091 円 | 2,422 円 | 3,305 円 |
個別評価
それでは、各製品ごとに使い勝手を評価していきます。
実際の利用を模擬するために、4 種類の形状のプラグを用意しました。
Sanwa Supply TAP-S28
通電させて全てのスイッチを ON にした状態が以下です。
各スイッチとブレーカのランプが点灯します。
また、上から見ると、各コンセントは均等に配置されており、接続機器のラベルが付与できるスペースが設けられています。ブレーカのリセットスイッチは各コンセントのスイッチがある側面に設けられています。
背面には固定用の磁石が設けられています。一方で、壁掛け用の穴はありませんでした。
4 種類のプラグを接続した状態が以下です。
最も右の AC アダプタは幅が大きく、コンセントが均等間隔の本製品では AC アダプタの隣のコンセントは使用できませんでした。
また、ラベルのスペースがあるため、大きめの充電器や AC アダプタを逆向きに挿してもスイッチが押せないことはありませんでした (多少は隠れますが、指を入れるには十分なスペースがありました。)。
そして、サイズと重量があるため、充電器やコードによって本体が傾いてしまうことはありませんでした。
また、コンセント用のキャップが 3 つ付属しており、凸部は 2P 分ですが、差込むとアース部分も覆われる仕組みでした。
オーム電機 HS-T1259W
通電させて全てのスイッチを ON にした状態が以下です。
各スイッチとブレーカに加え、全体スイッチのランプが点灯します。
上から見ると、全体スイッチが無い側の端のコンセントのみ離れた位置に設けられており、ここが AC アダプタ向けです。また、全てのコンセントにホコリ防止のシャッタがあり、プラグを差込むと自動で開きます。
背面は磁石が無く、代わりに壁掛けようの端子が 2 つ設けられています。
4 種類のプラグを接続した状態が以下です。
AC アダプタ用のコンセントがあるため、AC アダプタの隣のコンセントも使用できます。
一方で、個別スイッチ周辺は AC アダプタで覆われてしまい、スイッチを操作できない状態になってしまいました。
一般的な 2P, 3P プラグであれば問題ありませんが、サイズが大きな充電器も個別スイッチを覆ってしまいました。
また、プラグは L 字固定のアース付き 2P であり、他 2 製品に比べるとやや使い難く感じました。
Sanwa Supply TAP-S10N2-2
通電させて全てのスイッチを ON にした状態が以下です。
各スイッチのランプが点灯します。ブレーカのランプはありませんでした。
AC アダプタ用のコンセントは他と比べて間隔が広く空けられており、個別スイッチがありませんでした。
個別スイッチの反対側にはホコリ防止のシャッタを操作するレバーがあり、これをスライドするとプラグを挿せる状態になります。逆に、スライドさせないとプラグは挿せません。
側面には、ブレーカリセット兼全体スイッチが設けられていました。
背面は磁石ではなく壁掛け用の穴が 2 箇所設けられていました。
4 種類のプラグを接続した状態が以下です。
AC アダプタ用のコンセントがあるため、AC アダプタの隣のコンセントも使用できます。
また、個別スイッチとシャッタ用レバーは充電器が大きくてもギリギリ干渉しませんでした。そのため、個別スイッチの操作もかろうじて操作できました。
比較結果
Sanwa Supply TAP-S28 > Sanwa Supply TAP-S10N2-2 > オーム電機 HS-T1259W
比較結果の理由を以下で紹介して行こうと思います。
個別スイッチの位置
AC アダプタや大型の充電器を接続しても個別スイッチを操作できるか?が最も決定的な要素でした。
そもそも個別スイッチ付きの製品を選んでいるのは、こまめに電源から切り離して待機電力を減らしたいからであり、こまめな操作に障害があっては元も子もありません。
その点において、コンセントと同じ面に個別スイッチがある TAP-S10N2-2 や HS-T1259W はどうしても個別スイッチに大型の機器が干渉する (しそうになる) 問題があり、側面に設けられた TAP-S28 が圧倒的に操作しやすく感じました。
平置き時の安定感
3P プラグ用の電源タップは 2P プラグ用に比べて大型であり、筆者としても携帯性よりは賃貸住宅に平置きした場合でも充電器やコードの応力によって浮き上がらないか?も 1 つの要素でした。
既出の比較表からもわかるように、TAP-S28 は他 2 製品に比べてサイズも重量も大きく、検証中に 1 度も浮き上がることなく使用できました。
逆に、HS-T1259W は非常に軽く、AC アダプタの重量で簡単に浮き上がってしまう状態でした。携帯性を重視する方なら、TS-T1259W がベストと思います。TAP-S10N2-2 は基本的には浮き上がらず使用できましたが、複数本のコードが重なると浮いてしまう場面もありました。
AC アダプタ対策
AC アダプタの大きなサイズは個別スイッチだけでなく隣接するコンセントにも影響します。そのため、TS-T1259W と TAP-S10N2-2 は AC アダプタ専用に間隔を広げたコンセントを設けており、実際に効果的であることは既に紹介したとおりです。では、AC アダプタが複数あった場合はどうでしょうか?それぞれ試してみました。
TS-T1259W の場合は AC アダプタを接続すると、その両側に隣接するコンセントは干渉して使用できない状態になりました。
一方で、TAP-S10N2-2 は TS-T1259W に比べるとコンセントの間隔が広く、小型のプラグであれば AC アダプタを接続しても隣接するコンセントが使用できる場合があることがわかりました。
以上から、TAP-S10N2-2 と TS-T1259W では、TAP-S10N2-2 の方が好ましいと結論付けました。
(おまけ) プラグの 3P 化
コンセント側が 3P に対して、今回比較した 3 製品はいずれもプラグ側が 2P + アース端子の構成でした。
これは、3P の電源タップを数珠繋ぎして使用しようとすると非常に扱いにくい (アースが途切れる。)。
そこで、2P + アース端子を 3P に変換する製品を導入しました。
3P で統一できて大満足です。
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