ELECOM M-NK01DBS のレビュー

2023-04-12PC 関連

筆者はマウスもキーボードも有線派です。理由は単純に電池切れについて考える必要がないからです。加えて、どんな PC でも刺せば使えるという安心感から愛用しています。ただ、配線の取り回しがストレスであるのもまた事実。ケーブル長が決まっているので、PC の近くで使おうとすると線が邪魔ですし、遠くで使おうとしても使えません。無線ならば、どの距離でもケーブル長のストレスなく使用可能です。しかも、レシーバタイプは特殊なものでなければ Linux でも刺すだけで使えるらしく、有線並みに汎用性が高いとのこと。ならば、ということで試しに 1 つ購入してみましたので、有線マウスと比較しながら紹介します。

M-NK01DBS

今回購入したのは ELECOM 社の M-NK01DBS、色はブルーです。

パッケージ
内容物。電池も付属してました。画像にはありませんが、説明書も付属です。

この製品は 2017 年製らしいのですが、すでに ELECOM のホームページには製品ページがありません。専用レシーバを使う 2.4 GHz 帯のワイヤレスマウスで、電池は単4 x 2 本です。詳細はビッグカメラの販売ページをご覧ください。

このマウスの特徴は、左右対称デザイン段階ホイールチルトホイール静音 です。

まずは左右対称デザインから。昨今のマウスはホールド感を高めるためか、右手で掴むことに特化した形状をしていることが非常に多いです。確かに、昔のシンプルなデザインのマウスに比べると明らかにホールド感があり、長時間の使用でも疲れが軽減できそうです。一方で、左手で使うことを考えると不便極まりない。左右対称であるということは、右手でも左手でも使うことができるということで、右手にペンを、左手にマウスを、といった使い方が可能になります

次にホイール。主にスクロールの際に使うホイールですが、無段階のコロコロ転がるものよりもカリカリと段階があるタイプの方が好みです。加えて、このマウスは左右方向に倒すことで横向きにもスクロールすることができます。画面解像度が低い PC で使用する際はマウス操作が楽になります。

最後に静音。ビジネス向けにクリック音を抑えたマウスが各社から販売されていますが、このマウスもその 1 つです。

以上の特徴を全て備えているという点が購入の決め手でした。

M-LS13UL との比較

さて、このマウスのデザインは ELECOM ではお馴染みで、筆者は旧製品の有線版 (M-LS13UL)をメイン PC で使用しています。主な違いとしては、

  • 細かなデザイン
  • 有線 / 無線
  • レーザ式 / 光学式 (青色LED)
  • 通常音 / 静音

がありますが、むしろそのくらいしかありません。それでは、それぞれについて簡単に比較していきます。

デザイン

上から
右から
左から
後ろから

全体のデザインは全くと言って良いほど一緒です。色の黒部と着色部(青)が反転しているのが分かりやすい違いかもしれません。細かくはまず、M-LS13UL には戻る・進むボタンの印字がありますが、M-NK01DBS にはありません。

第 4,5 ボタンの印字

一方、無線マウスである M-NK01DBS には、接続を知らせるインジケータが SPD ボタンの箇所にあります。

接続のインジケータ

有線か無線か

M-NK01DBS は無線ということで、マウス内部に電池を収納し、PC と接続には専用のレシーバを使用します。

付属の子機
マウスの背面に電池と子機が収納できます。

子機は PC に刺しっぱなしでも問題ないサイズですが、マウス本体に収納することもできます。また、電源スイッチもあります。このマウスには省電力モードという、一定時間使用しない場合に消費電力を抑えるモードがあります。持ち運び時など、マウスが使用中と勘違いするような状況では、このスイッチを使うと良さそうです。

また、電池の有無による重量の違いですが、電池なしで 65 g、電池ありで 91 g でした。ちなみに、M-LS13UL が線の重量を含まないで 65 g でしたので、本当に電池のみの差であるようです。

レーザ式か光学式(青色LED)か

マウスの移動検知方式は機械式から光学式、レーザ式まで様々にあります。M-LS13UL は最も使用する材質を選ばないレーザ式を採用していますが、M-NK01DBS は光学式(青色 LED)です。

商品裏面に記載の検知方式

光学式を採用するメリットは、消費電力が小さいことです。特に、IR LED は電池 1 本で駆動できるということで、無線マウスの軽量化に貢献しています。しかし、検知能力としては低くなる問題があります。青色 LED は消費電力と検知能力のバランスをとっていると言えます。このシリーズにはレーザ式の無線マウスもあるのですが (M-LS15DL)、連続使用時間は約 227 時間と、M-NK01DBS の約 321 時間と比べると短くなっています。

青色 LED が検知を苦手とするのがガラス等の透明な材質です。そこで、いくつかの材質について比較を行いました。

透明ガラスアクリル板(スモーク)絨毯アルミ板
M-NK01DBSX
M-LS13UL
カーソル移動ができたか

マウスにとっては苦手そうな透明・高反射な材質を中心に試しましたが、透明ガラス以外は青色 LED でも問題なく検知できました。一般的な用途では青色 LED で十分そうです。

静音かどうか

このシリーズで静音な M-NK01DBS は珍しいです。自室で使用する場合は静音である必要は全くないのですが、新幹線などの公衆で使用する場合は静音の効果がありそうです。カチッというクリック音が低音のコトッという音になっています。

まとめ

無線マウスは初めてでしたが、再接続に時間がかかるということもなく、全く不満なく使用できています。どこぞの AirPods のように電池残量が把握できるわけではないのが気になりますので、電池の予備を用意しておきたいと思います。ともあれ、このシリーズを引き続き販売して欲しいと改めて思いました。

PC 関連

Posted by はるかみ