STAEDTLER ペンシルホルダー に合わせて鉛筆の切断方法を考える
STAEDTLER のペンシルホルダー 900-25W を購入しました。製品は本来シルバー なのですが、今回購入したのは末尾に’W’が付く限定版です。筆記具販売店であるペンハウスが企画した製品で、黒一色であるのが特徴です。価格は通常版の 1.5 倍の 2970 円(2020年10月現在)、実売価格にすると通常版は 1300 円程度で購入できることから倍以上のお値段です。機能としてはおそらく全く一緒であるため、限定版の黒色塗装に付加価値を感じるかどうかでしょう。筆者は通常版とデザインそっくりのシャープペンシル(925 25-05)を所持していたことから黒色に魅力を感じ購入しました。

使用上の課題
この製品の最大の課題は、鉛筆が新品に近い長さでは使用できない点 です。円筒状の筐体の中にある程度の長さまでは収納されますが、測ってみると約 80 mm ほど、鉛筆の新品の長さは JIS 規格で 172 mm 以上となっていますので入りきりません。しかし、短くなったら使用するというスタイルですと、持ち心地が定期的に変わることになります。これは美しくないです。となると、最初に新品の鉛筆を半分に切断してから半分ずつ使用するのが現実的な解となります。以下では、その切断方法を考えていきます。
使用工具
鉛筆を切断するのに適した方法を検討するため、今回は 4 つの工具を用意しました。順番に、ペンチ、剪定鋏、エッチングノコ、木工用ノコギリです。
ペンチ (HOZAN P-57-200)

何かぶった切ると言えばペンチということで、HOZAN の標準的なペンチです。VVF ケーブルが切れて鉛筆が切れないことはないだろうとの考えです。
剪定鋏 (千吉 180mm SGP-49)

日頃お庭をいじる趣味は無いのですが、ネット上でアイデアとして紹介されていたのでお試しで購入。近くのホームセンターで 900 円ほどでした。パッケージには 13 mm までの生木が切断可能とあるので、径 8 mm 以下の鉛筆を切断するには余裕がありそうです。
エッチングノコ (Hasegawa TP3)

プラモデル作製に用いられるプラ用ノコギリ。刃が非常に薄く、切りしろが少ないのが特徴。鉛筆程度の硬さと大きさならコレでいけるのでは?と思い試用。写真は今回使用した形状のものですが、他の形状のものでも問題ないと思います。
木工用ノコギリ (ゼットソー III 265)

木工用のノコギリは木目に水平か垂直かで刃を変えるものですが、この製品は縦・横・斜めを 1 つの歯で対応してしまおうというもの。鉛筆相手にこんな巨大な切断工具を持ち出すのかと筆者も思いましたが、試すだけ試してみました。
工具による切断面の違いと実用へ向けた比較
まず、4 つ全ての工具において問題なく切断はできました。そのため、切断した際の切断面や切断に要する労力などから比較を行っていきます。とりあえず表にまとめました。
| ペンチ | 剪定鋏 | エッチングノコ | 木工用ノコギリ | |
|---|---|---|---|---|
| 切断面 | x | △ | ◎ | ◯ |
| 必要な力 | ◎ | △ | ◯ | ◎ |
| 準備・片付け | ◯ | ◯ | △ | x |
続いて、切断面を比較した図を以下に示します。

鉛筆には三菱鉛筆の UNI 4B を使用しました。ペンチと剪定鋏は剪断という性質上、切断面は荒れる傾向があります。もちろん、高級な工具には刃の角度を浅くしてこの問題を軽減しているものもありますが、今回使った工具は残念ながらそうではありません。ペンチの場合の切断面には綺麗に刃の形状が出ています。剪定鋏の場合はペンチに比べて平らな面が出ていますが、凹凸はやはり大きく残っています。対するノコギリはエッチングノコ 、木工用ノコギリの両方で綺麗な断面が得られています。木工用ノコギリは刃がエッチングノコに比べ大きいことから断面に凹凸を生じているものと思われます。
切断に必要な力はいずれも大きくなく、特筆して小さな力で切断できたのはペンチと木工用ノコギリでした。剪定鋏は片手で切断できますが、ペンチと比べると一歩劣りました。木工用ノコギリが軽くなぞる感覚で切断できるのに対して、エッチングノコは意識して切る必要があることから ◯ にしています。
準備・片付けですが、ペンチと剪定鋏は工具を用意して切断するだけですが、エッチングノコと木工用ノコギリはある程度安定した場所を用意する必要があります。また、切りくずもペンチと剪定鋏は破片として出ますが、エッチングノコと木工用ノコギリは敷物と掃除が必要なサイズとなります。ちなみに、エッチングノコと木工用ノコギリの切りくずのサイズと量を比較すると以下のようになりました。

切りしろの差がそのまま量として現れたかたちです。サイズは刃のサイズの差と思われます。
結論
今回比較した 4 つの工具のうち、鉛筆の切断に最も適した工具は エッチングノコ でした。切断面はどうせ鉛筆を尖らせる際に削ってしまうので気にしなくて良いのでは?と考えていたのですが、芯が割れてしまうのは看過できませんでした。そのため、剪断する工具は避け、多少手間がかかってもノコギリを使うことにしました。木工用ノコギリは仰々しく広大なスペースを要するのでエッチングノコを採用です。
おまけ
余談ですが、鉛筆の細さを補うために鉛筆ホルダーを使う場合、わざわざ鉛筆を切断する必要はなく、クツワ製 RH013-350(345 円(税込))を使うことで、


径 11.2 mm まで拡張することができます。
鉛筆を逆向きに挿入すれば鉛筆キャップの代わりにもなるんですね。これは良い。







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