ColorfulBox でサブドメインを使った Web サイトを Google Search Console に登録する
Google Analysis と並んで Web サイトの解析ツールとして有名なのが Google Search Console です。"Google Search"と名前にあるように、Google 検索上における Web サイトを解析するツールで、 Google Analysis が Web サイトへ訪れたユーザを解析対象にするのに対して、Google Search Console は訪れる前のユーザを解析対象にしています。使うメリットとしては、Google 検索上の競争優位性(競合と同時に表示された際にクリックしてもらえたか)を知ることができる、上位に表示されない原因を探ることができる、などが挙げられます。対するデメリットは、Google 検索上しか解析できないため、URL 直入力や Yahoo など他の検索サービスからのユーザは解析できない点でしょうか。
さて、ここで紹介するのは、ColorfulBox でサブドメインを使った Web サイトを Google Search Console に登録する手順です。この Google Search Console ですが、ColorfulBox では導入の敷居がやや高く、ColorfulBox のヘルプページ にも「Google Search Consoleに登録することは可能です。」とあるだけで方法は書いてくれていません。ですが、ありがたいことに、すでに以下のような Web ページで導入方法が解説されています。
そのため、サブドメインを使わない場合はこれらの Web サイトに沿って作業すれば基本的に大丈夫です。(筆者もお世話になりました。)
問題はサブドメインを使う場合です。この Web サイトは blog.yomogiori.org とあるように blog というサブドメイン上で運用しています。このような場合、上に挙げた 2 つの Web サイトと手順が少しだけ異なります。今回はそこを紹介します。
ドメイン所有者の確認コードの発行
Google Search Console を使用するためには、自身の Web サイトを Google Search Console に登録する必要があります。2020 年 9 月現在、登録には大きく 2 種類の方法があります。Google Search Console の登録ページにアクセスすると、以下のような画面が表示されます。

“Domain" と “URL prefix" が選べますが、今回は “Domain" を使います。"Domain" では、登録ドメインに属する全ての URL を同時に登録できますので、全てのサブドメインをまとめて登録したい場合などに便利です。今回は yomogiori.org に属するサブドメインの 1 つである blog.yomogori.org のみを登録したいため、"Domain" 側の入力欄には “blog.yomogiori.org" を入力します。すると、以下のような画面が現れます。

ここで求められているのは登録ドメインの認証で、"URL prefix" では複数の認証方法がありますが、"Domain" では画像のような DNS レコードを使った方法のみしかありません。具体的は認証方法ですが、画面に表示される “google-site-verification=xxxx…" の認証コードを使用している DNS(Domain Name System) に登録することで認証を行います。そのため、ここでは画面中の認証コードをコピーしておきます。
ColorfulBox の DNS への認証コードの追加
ここからは、ColorfulBox 側の設定を行なっていきます。まずは、ColorfulBox のマイページ へログインします。そして、下の画像のように上部のメニューから「ドメイン」-> 「DNSの管理」を開きます。

すると、以下のように"DNS Manager" が表示されますので、今回登録するドメインの欄の「ゾーンの編集」を開きます(画像の例で “blog.yomogiori.org" ではなく “yomogiori.org" となっているのは、ColorfulBox に独自ドメイン全体を登録しているためです。)。

すると、以下のような画面が表示されます。mixhost では cPanel から編集するのですが、ColorfulBox ではこの画面からゾーンの編集を行います。

先ほどコピーした認証コードを追記します。ドメイン全体を登録するなら上記の Web サイトで紹介されているように元々ある TXT レコードにコピーした認証コードを追記するだけで OK なのですが、指定のサブドメインのみの場合は新しく 2 つのレコードを代わりに追加します。画面右上の「レコードの追加」から以下のように入力して 2 つのレコードを追加します。


ネームの “blog" は適宜自身のサブドメインに置き換えてください。RDATA には TXT レコードはコピーした Google Search Console の認証コードを、A レコードはレンタルサーバの IP アドレスを入力します。 IP アドレスは既にあるレコードに入力されているものをそのまま入力すれば大丈夫です。
入力が完了したら、画面左下の「変更内容を保存」を選択して変更を確定します。
最後に、もう一度 Google Search Console の認証画面へ戻り、 “Verify" を押して以下の表示が現れれば完了です。

ちなみに、レコードの入力内容が間違っている場合は、認証はなぜかクリアできるのですが、こちらの例 のように DNS の内容が反映された時点(筆者の場合は変更から数分から数時間程度)で Web サイトにアクセスできなくなります。入力内容を確認するか、すぐに原因が判明しない場合は追記したレコードをとりあえず削除し、アクセスできる状態にしておくことをおすすめします(削除してすぐもまたアクセスできるようになるまで時間がかかりますが、一晩もあればできるようになりました)。
謝辞
当記事執筆にあたり、ColorfulBox 様よりご助言を賜りました。末尾にて御礼申し上げます。
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