汎用形多機能マウスの比較 (SANWA SUPPLY 400-MAWBT203, Digio MUS-DKF242, logicool Signature M750)

PC 関連

ELECOM M-NK01DBS の導入から無線式マウスの良さにようやく気付いたこともあり、メイン PC で使用するマウスを探していました。

今回、M-NK01DBS に近いコンセプトを持つ、むしろより多機能なマウスを 3 種購入しましたため、それぞれ比較し、特徴を洗い出していこうと思います。

今回購入したマウスは以下の 3 種。外見から順番に比較していきます。

  • SANWA SUPPLY 400-MAWBT203
  • Digio MUS-DKF242
  • logicool Signature M750

以降、本文中では簡単のため、それぞれ Sanwa, Digio, logicool と省略して呼称します。

外見

まず、外見からわかる点を比較していきます。3 種ともに左利きでも使用できる左右対称の形状をしたマウスで、サイズはいずれも M サイズです。このジャンルを比較している理由は、筆者が左手マウスをする機会があるのと、M サイズが筆者の手のサイズにちょうど良いからです。

今回比較した 3 種のマウス.

このジャンルのマウスには基本の 3 ボタンと、戻る・進むボタンが付属した 5 ボタンのマウスが多くあります。今回比較するマウスはいずれも 5 ボタンで、左側面に戻る・進むボタンがあります。

左側面の比較. 戻る・進むボタンの形状が異なる.

戻る・進むボタンは Sanwa と logicool の形状が近しく、Digio のみやや簡素な形状でした。素材はいずれもプラスチックでした。

また、logicool のみ側面がラバー素材で覆われ、滑り止めされています。経年で加水分解してしまうため好き嫌いが別れそうですが、基本的にはある方が使い勝手は良さそうです。

それ以外のボタンとして、いずれも DPI 切換えボタンと接続切換えボタンを搭載しており、Sanwa と Digio はともに天面に、logicool は DPI 切換えボタンが天面、接続切換えボタンが底面にあります。

また、電源スイッチはいずれも底面に設られていました。

天面. DPI 切換えボタンが共通. logicool のみ接続切換えボタンの代わりに電池残量を知らせるランプになっている.
背面. 電源スイッチは共通してあるが、logicool のみ接続切換えボタンがある.

次に、電池とUSB レシーバの収納部を見ていきます。

Sanwa と Digio は天面が開き、その中に USB レシーバが収納できます。Digio は乾電池式のため、追加で電池を収納する場所もあります。

logicool は底面から開き、USB レシーバと乾電池を収納します。

磁石でカバーを固定している.
構造は Sanawa に近い.
logicool のみ底面から開く.

基本仕様

項目SANWA SUPPLY
400-MAWBT203
Digio
MUS-DKF242
logicool
Signature M750
ボタン数7 (左右クリック, 中クリック(ホイール), 戻る・進む, DPI切換え, 接続切換え)
静音ボタンあり (左右クリック, 戻る・進む)あり (左右クリック)あり (不明)
ボタン割当て可 (中クリック, 戻る・進む)可 (中クリック, 戻る・進む, DPI 切換え)
専用ソフトSANWA SUPPLY Mouse Utility [Win のみ]Digio2 Mouse Setting [Win/Mac]Logi Options+ [Win/Mac]
横スクロール可 (チルトホイール)可 (モード切換え)
センサ種光学式 (青色LED)
接続数3 (USB レシーバ x1, Bluetooth x2)
Bluetooth バージョン5.1 (BLE) Class 25.0 (BLE) Class 2不明 (BLE)
分解能 (DPI)1000/1600/2400/3200 dpi400-4000 dpi
(2段階)
通信可能距離最大約 10 m最大約 6-8 m最大約 10 m
電源内臓バッテリ単 3 電池 (最大 2 本)単 3 電池 1 本
連続使用可能時間*最長約 110 日最長約 937 日
(電池 2 本時)
最長約 2 年
(USB レシーバ時)
寸法 (WxDxH)61×104.8×39.2 mm61x108x38 mm61.8×107.19×37.8 mm
重量 (電池, レシーバ込み実測値)93 g108 g (電池 1 本時)
131 g (電池 2 本時)
97 g
保証期間1 年間0.5 年間2 年間
価格4680 円 (直販価格)5980 円 (定価)
4600 円 (ヨドバシカメラ)
5280 円 (定価)
4560 円 (Amazon)

* 想定されている使用条件が異なるため、単純に比較することはできない。

詳細比較

基本仕様のうち、特筆する箇所について詳細に比較を行いました。

ボタンの静音性

左右ボタンはいずれも静音ボタンとなっており、クリック音に大きな差はみられませんでした。

また、戻る・進むボタンは、Sanwa のみ静音ボタンとしていましたが、Digio も同程度の静音性を持っていました。logicool は明らかに静音ボタンではありませんでした。

専用ソフト

いずれもボタンの一部を別の昨日に割り振るソフトが用意されていますが、いずれも設定がマウス本体ではなく接続デバイス側に保存されます。つまり、3 つのデバイスに接続できるこれらの製品では 3 台のデバイスそれぞれで別個に設定が必要になります。そのため、いずれもボタンの割当てと相性が悪いと思います。

ホイール

Sanwa と Digio は金属製のホイール、logicool はゴムラバーが付いたプラスチック製のホイールでした。

Sanwa と Digio のホイールは強く回すと慣性で回り続けるタイプで、軽い力で高速スクロールすることができます。一方で、logicool のホイールは比較的抵抗があるタイプで、専用ソフトでスクロールの感度を最大にしても Sanwa と Digio よりもスクロール量が少ない結果でした。個人的な好みとしては、感度が高い方が好きですね。また、高速スクロールした際にホイールの回転に由来する振動が伝わってくるのですが、Sanwa より Digio の方が小さく感じました。

横スクロールは Sanwa と Digio がホイールを左右に傾けるチルトホイールで行い、logicool は戻る、もしくは進むボタンを押した状態でスクロールすることで行うことができます。Sanwa と Digio はチルトホイールの感度が調整できないのに対して、logicool は横スクロールにも高速スクロールが使用できる点が魅力ですね。ちなみに、チルトホイールは静音ボタンではありません(ELECOM M-NK01DBS はチルトホイールも静音なのがすごい。)

logicool は進むボタンでも横スクロールできる.

センサ

いずれも青色 LED を使用した光学式を採用していますが、苦手とする透明素材の上で動かすと性能差があることがわかりました。

項目SANWA SUPPLY
400-MAWBT203
Digio
MUS-DKF242
logicool
Signature M750
透明塩ビ板O△ (不安定)O
窓ガラスXXX (微かに反応)

透明塩ビ板は包装がある状態で半透明とも言える状態でしたが、Digio は反応が不安定でカーソルがスムーズに移動できませんでした。Sanwa は透明塩ビ板は問題なく動作しましたが、窓ガラスでは全く動作しない青色 LED のお手本のような動作でした。logicool も基本は Sanwa と同様でしたが、窓ガラスでも微かにカーソルが反応し、この 3 種の中では最も透明素材に強いセンサであることがわかりました。

通信可能距離

室内 (最大約 6 m)、かつ Bluetooth 接続にてボタン操作およびスクロール操作をを確認し、いずれも問題なく動作することが確認できました。

電源

Sanwa のみが内臓バッテリを搭載した充電式で、Digio と logicool は単 3 電池を使用します。Digio は電池を2 本まで搭載でき、1 本でも動作します。

Digio. 反対側のみ 1 本の場合でも動作する.

充電式と乾電池式のメリット・デメリットは以下のようなことが考えられます。

項目メリットデメリット
充電式・ 汎用の充電器が使用できる
・ 電池残量を細かく確認できる
・ 小型化しやすい
・ 廃棄が手間 (小型家電?)
・ 電池を交換できない
乾電池式・ 電池交換で瞬時に使用できる・ 廃棄が楽 (プラスチック)
・ 電池残量を把握しにくい

かつては乾電池の方が緊急時に優れる電源でしたが、USB を用いた給電が当たり前になり、コンビニでも容易にモバイルバッテリを購入・レンタルできる現状では、乾電池という固定の方法でのみ電源を確保できる乾電池式の方が不便になりつつあるのかな、と考えてしまいます。

充電式は原則として電池交換不可のため、電池の劣化に対応できないというデメリットはありますが、およそ本体の故障の方が先でしょう。同じ理由で廃棄が手間というデメリットがありますが、これはその通りと思います。乾電池式なら本体と乾電池の一般的な分別で廃棄できるのが良いですね。

電池の管理でいえば、充電式であれば接続先のデバイスで電池残量をパーセント単位で把握することができます

MacBookAir (M4, 2025) に接続した例. Digio と logicool は電池残量を取得できていない.

パーセント単位で電池残量を把握できれば突然の電池切れを防ぐことができるため、日常使いで最も充電式のメリットを実感できますね。また、Sanwa は充電しながらの使用もできるため、電池が大幅に劣化した後でも有線マウスのように使用できそうですね (笑)。

重量

Digio が特筆して重い。乾電池を 1 本にしてもやや重い。マウスは本体を物理的に移動させる必要がある以上、重量はそのまま操作の軽さに影響します。その点において、Digio はやや不利に感じました。

重心の観点からは、Sanwa と Digio が比較的本体中心にあるのに対し、logicool は電池の位置の関係で本体後ろに寄っていました。

結論

以上をまとめると、個人的に以下のような評価となりました。logicool はキーボードなどの他製品と組み合わせる用途に強みがあったりしますが、今回はあくまでも個別の製品としての評価としています。

項目SANWA SUPPLY
400-MAWBT203
Digio
MUS-DKF242
logicool
Signature M750
選択のポイント・ 天面で機能が完結
・ 高速スクロールの感度が高い
・ 充電式
・ 天面で機能が完結
・ 高速スクロールの感度が高い
・ 電池持ちが良い
・ ラバー素材を採用
・ 透明素材に強い
・ 横スクロールでも高速スクロールできる
・ 保証が長い

Sanwa と Digio は外見も性能も近しく、充電式か乾電池式かで選択が別れるところと考えます。

logicool は基本仕様に現れない基礎性能や質感、サポートの面で優れているように思います。一方で、基本仕様に現れる箇所は、より上位のモデル (MX シリーズ) が存在することからも控えめになっていると思います。

全体としては、

コストを問わない → logicool MX シリーズ

コスト削減、機能維持 → Sanwa (充電式), Digio (乾電池式)

コスト削減、質維持 → logicool

でしょうか。耐久面は 3 種とも長期間使用してみようと思います。

PC 関連

Posted by はるかみ